大溝祭(おおみぞまつり)
2010年05月04日

2010年5月4日
高島市勝野の日吉神社で行われる、大溝祭(おおみぞまつり)を見に行きました。
大溝祭りは滋賀県に10ほどある曳山祭のひとつです。
勝野のそれぞれの地区が「山」を所有されています。
「山」は朝から町内を練り歩き、神社に集合していました。
「山」はそれぞれ龍や巴などを祭っていて、若い衆の着ている法被も地区によって柄が違います。
鳥居をくぐり、長い階段を上がったところにある境内には、お神輿が置かれています。
地域の子ども達は、太鼓に夢中です。
「結びめ」の代表である澤村さんの家はこの神社やお神輿を守るお役目の地区にあります。
澤村社長は、昨晩から夜を徹してお神輿の番をされていました。
ちなみに「結びめ」メンバーの坂田工務店の坂田社長も今年は地域のお祭りのお神輿の番だそうです。
お祭りには、地域に暮らしてきた人達の文化がぎっしりと詰まっています。



境内に続く長い階段を、若い衆達が速さを競いながら駆け上がってきます。
若い衆は神輿を担ぎあげ、境内を何回か回ります。
この上の写真のお神輿には、てっぺんに何も飾りがありません。
これは、神様が宿っていない、ということです。この時点では空の神輿なのです。
若い衆たちに担がれた神輿は、境内を回った後、長い階段を降りて行きます。

神輿に続いて神社を守る人達が、神様とともに階段を降りてきます。



澤村社長は、お神輿に神様を宿すお役目でした。
鳳凰をお神輿のてっぺんにお祭りしました。


神様が乗られたお神輿は、若い衆によって鳥居の外に担ぎ出されます。
お祭りに集まった人々に披露された後、町内を巡回しました。
神社ではこの後、餅撒きが行われました。
曳山のきらびやかさ、若い衆の熱気、お神輿に神様を宿す真摯な姿、
いつもは静まっている高島市勝野に沢山の若者が終結し、
賑やかなお祭りが行われたことに、感動してしまいました。

美しい新緑のもとで行われる大溝祭。
若い衆の熱気と力強さ、曳山やお神輿の美しさを感じに
是非、いらっしゃってください。