第二回セルフビルド塾 その1

結びめ

2010年08月22日 19:00


講師の福井朝登先生

8月22日(日)に、第二回セルフビルド塾を開催しました!

このセルフビルド塾は、風結いの下屋(※1)づくりとして
12月5日まで二回の合宿をはさんで、全8回を予定しており、
今回は、その第二回目となる
「描いて、刻んで、塗装する~木の向こう側にあるもの
を行いました。



内容は大まかに【墨付け、手刻み、塗装】という作業です。

※1・・・下屋(げや)とは、母屋(おもや)から差し出して作られた屋根。
また、その下の空間。さしかけ。さしかけ屋根。【三省堂 大辞林より】


当日は、朝から汗ばむくらいの真夏日。
ここ高島でも連日30度以上の真夏日続きで、夜は熱帯夜です。

参加者やスタッフが熱中症などにならないように、
結びめメンバーの澤村さんからテントを貸していただき
地元のめちゃくちゃおいしい湧水『秋葉の水』
朝一番で汲んできました。

今回も遠く奈良や大阪、福井から一回目以降参加してくださっている方々のほか、
大津や草津、長浜、京都からもご参加いただきました。
ありがとうございます!

さらに結びめメンバー坂田さんの会社から、ホンマもんの大工さん、
本間さん(下手なダジャレですみません、)に助っ人に来ていただきました!!



木材を前にしたとき、誰よりも木を見る目が鋭く感じられました。
使われる木の向こう側(未来)を、しっかりと見据えた目です!かっこいい!!


さて、前回の『基礎作り』もめちゃくちゃ大変でしたが、
今回は暑さのせいか思っていた以上に大変な作業になりました。







まずは、【墨付け】をします!
前回、伐採して皮を剥いた丸太を、簡易で作った馬(※木を乗せて作業する台)に
カスガイで固定し、水平器を使って切断面に垂直と水平の十字を引きます。

これらの作業を「丸太の芯打ち」と言います。
木材は一本一本ゆがみや縮みがあるので、寸法は常に中心線「芯」からの寸法で考えていきます。



丸太の元口、末口(※2)の両断面に十字が引けたら
墨壺をつかって、真っ直ぐに墨の付いた糸を張り、その糸を持ち上げて

「ピシャン!」

と、弾くと



こんな具合に、あっという間に真っ直ぐな墨の線が引けました!

※2・・・通常、木は根本の方(元口)から梢の方(末口)に向かって細くなるため、末口のほうが直径が小さい。







丸太の芯打ちが出来たら、次は基礎石からの高さを出すために一同に柱を立てたのですが
何となく、下屋のイメージが湧きますよね!

どんな下屋が完成するのか、本当に楽しみです!!

PS.


風結い周辺の草刈りも同時に行いました!

→→→第二回セルフビルド塾 その2に続く



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